家づくりと空き家処分など不動産にまつわるあれこれエッセイ

土地探しに始まって家づくり、庭づくり、そして祖母の家や父の所有する空き家処分etc…不動産にまつわるあれやこれやを綴ってます。

土地の契約2日前のハプニング

土地の契約日を2日後に控えた朝。

 

夫が高熱を出した。喉もすごく痛いと言う。

病院では風邪という診断だったが、高熱で寝込んでいるため、2日後の契約は無事に出来るのだろうか?

 

そして案の定、その日の夜に今度は私の喉も猛烈に痛くなった。

翌日も仕事があるのだが、どうしても寝付けなかった。

 

布団の中でもがいていた深夜0時半。

 

携帯が鳴った。

着信画面には父母の携帯番号が表示された。

 

老齢の父母からの深夜の電話…、良い知らせのわけがない…。

通話ボタンを押すと、か細い母の声が聞こえた。

 

「お父さん(父)が鼻血が止まらなくて…救急車で総合病院に運ばれたの」

「エエッ!!?」

 

医者からは、安静にしてるようにと言われただけで、すぐにまた家に帰ってきたとのこと。

大事にはいたらなかったが、不安のあまり母は私に電話をかけてきたのだった。

 

このことをきっかけに、「果たしてこのまま私たち家族だけの家を建ててしまっていいのだろうか?」と、考え直すようになった。

 

家を建てるにあたって、両親には同居をしないかと以前から持ち掛けてはいた。

幸い、夫は同居に賛成してくれている。

 

しかし、両親の方はというと、現在の自宅を「終の棲家」のつもりで建てたし、今更また別の場所に引っ越す気は全くないと頑なだった。

 

「夫婦揃って健康なうちは今の家に住み続けたいわ。どっちかが死んで、身体も動かなくなったら、その時はお世話になるかもしれないけど…その時のために小さい部屋を一つ作っておいてくれればいいよ」

 

そんな返事に甘えて、すっかり両親のことはさておき、私達4人家族のためだけの家づくりをしようとしていたのだが、果たしてそれで本当によいのだろうか?

 

将来を考えると二世帯住宅が賢明?

 

翌朝、不動産屋のHさんに事情を話して、2日後の契約を延期してもらうようお願いをした。

 

「事情は理解しました。しかし、土地を売り止め(購入の申し込みが入ったので、売るための活動を止めること)しているので絶対にキャンセルはしないでくださいね」

普段はとても紳士的でどちらかと言うと優しい雰囲気のHさんなのだが、延期の話を持ち出したとたん、キッパリと強い口調で私達に念を押した。

 

しかし、私達は、もしかしたら「延期」ではなく「キャンセル」になるかもしれない、と内心思っていた。

だから、Hさんに伝えた。

 

「このあいまいな状態で売り止めをしていただくのも申し訳ないです。私達が意思を固めるまでは売り止めはしなくて良いです」

もしもその間に、他の人が購入してしまったら、それはそれでしょうがない、という気持ちだった。

 

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