あっという間に片付いた
遺品整理会社に祖母の遺品の整理処分をお願いすることが決まった。
今日これから作業を始めるという。
会社に電話して「今会社にいるスタッフを全てこちらへ寄越して欲しい」と急ぎ招集をかける遺品整理会社の男性。
見積もりの出し方は怪しかったが、祖母の家から車で5分ほどという非常に近い会社を選んで良かった。
すぐに若い男性スタッフ5人がトラックとともに到着した。
家の中に入り、ベッドやタンス、冷蔵庫といった大型の物からどんどんどんどん運び出してトラックに積み込んでいく。
ほとんど選別せずに基本すべて処分だから、作業が早い早い。
奥の納戸から、予想以上にたくさんの家財道具が出てくる。
足踏みミシン、ガラスのショーケース、漬物か何かを入れていた大きな壺、母や叔父の制服(50年以上前!)、玩具、ファミコンのカセットなんてものもあった。
いつの時代の誰のものかも分からない不思議なものも多い。
ただ、すべてが厚い埃の層の中にあった。
スタッフの皆さんは埃だろうがカビだろうが気にしない風で、テキパキと要領よく運び出していく。
トラックは何往復も行ったり来たりしている。
その横で、私達はタンスの引き出し内など、重要な書類が入っていそうな所をチェック。電気が通ってなくてうす暗い家の中で、なんとか書類を判別し、ひとまず持ち帰りたいものを袋に入れていった
恐れていた虫や動物類とは全く鉢合わせをしなかった。
私は近くのコンビニに走った。
支払い用のお金をATMでおろすためだ。
ついでにコーヒーやお菓子、おにぎり、のど飴(埃がひどいので喉を傷めませんように)などを買いこんでスタッフの皆さんに差し入れた。
2時間後、あっという間に作業が終わった。
あれだけ多くの物があった家の中はがらんどうになった。
後に残ったのは、小さなビニール袋1袋分の書類のみ。
35万円プラス消費税を渡すと、遺品整理会社の男性は素早くスタッフの皆さんとともに去っていった。
長年の懸念事項がたった2時間であっけなく終了。
少々手荒いやり方だったが、母の顔は晴れ晴れとしていた。
まぁ、まだ外の納屋いっぱいに入った物(ゴミ)や、荒れた庭と建物をどうするか?という問題は残されてはいるのだが。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
☆彡ご訪問ありがとうございます☆彡
☆彡下記サイトのランキングに参加しています☆彡