空き家対策特別措置法は有効なのか?
亡くなった祖母が住んでいた家。
遺品一つ処分せず、空き家のまま7年が経っている。
何もしないまま、ただ、時だけが過ぎていく。
そんな折り、2015年6月に空き家対策特別措置法が施行され、空き家に対しては従来の6倍の固定資産税が課されるというニュースを目にした。
祖母の家は、田舎で建物が古いこともあって、固定資産税はかなり安い。
とは言っても、誰も住んでいないし、何にも使われていない家に対して、無駄に税金を払っていることになるのだが、固定資産税が安い故に母には何の痛手にもなってないようだった。
6倍も税金が上がったら、母は否が応でも処分に前向きにならざるを得ないのでは?
私はこの法律施行を心から歓迎した。
法律施行のニュースを早速母に伝えた。
しかし、母は私の言葉をこう言って笑いとばした。
「なーんでそんなニュースに深刻になってるのぉ(笑)?日本国内に何軒の空き家があると思ってるの(笑)?心配ナイナイ!みんなが税金6倍になったら暴動が起こるよぉ~?!だいじょーぶデース!6倍も払えなんて強制されるわけないから〜(笑)」
………。
固定資産税を徴収する立場の皆さん!
こんなこと言ってまっせ!
全然大丈夫じゃない。
サッサと6倍の税金を強制的に取られて、それならば空き家を処分しなきゃと重い腰を上げて欲しいのに。
母の言葉を鵜呑みにはしたくなかったが、確かにその後も税金が跳ね上がることはなかった。
7年もの間、家は祖母が亡くなった日のまま。
敷きっぱなしの布団、出しっぱなしの食器、衣類、想い出の品も全部そのままで、カビや埃にまみれていくばかり。
家や庭は朽ちていくばかり。
祖母は生前、公正証書遺言まで作って母にこの家を譲る手続きをした。
その結果がこれとは。
やっぱりおばあちゃん、草葉の陰で泣いているんじゃない?
とは言っても、母の言い分も少しは理解できる。
例えば、祖母の思い出が詰まった遺品を処分する気になれない、とか。
高齢なので処分する体力と気力がない、とか等々…。
しかし、もう7年も経っているので、いい加減、気持ちの整理はつけて欲しいところだ。
処分する体力や気力がないだろう(否、普段はウォーキングとかサークル活動とかしているくらい元気なんですけどね…)から、業者に頼むことを提案しているし、処分費用は私が支払ってもいいとさえ言っているのに。
アーァ、いつになったら処分できるのだろうか?
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