依頼先選び…建築会社か?建築家か?
様々な家の見学や、かつて地元のハウスメーカーA社のセミナーで聴いた話も手伝って、大手のハウスメーカーに依頼するよりも、施工や設計に実際に携わる人を自社で抱えている工務店や設計事務所に直接依頼したい気持ちが強まっていた。
その方が、一から細かく検討ができそうだし、融通が利きそうだとも思っていた。
大工や左官職人を自社で抱え、社長が営業をこなし、木材市場から直接買い付けもしているという地元の建設会社を訪問した。社長は熱意あふれる人柄で、その理念にも共感。
ただ、帰り際、ノベルティグッズやお土産を多くいただいた。
いただいておいて申し訳ないし、その会社を運営していくためには必要経費なのだということも理解してはいるが、立派なモデルハウスの維持費、そしてノベルティグッズの経費…これらは当然、施主が負担しているのだ…と気になってしまい…。
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地元の建築家の事務所を訪問した。
ファーストプランは無料で作成してもらえるとのことで、要望を伝えていくことになった。
家づくりにおいて優先するものは各家庭によってそれぞれだと思う。
人によって価値観が異なるのだから当然だ。
私達が優先したいのは、設備やデザインよりも土台や骨格をなす部分。
安全安心を一番に、耐震も大事。
そして、断熱。夏涼しく冬温かい、快適に暮らせる家が理想だ。
予算はもちろん低価格で…。
訪問の2週間後、私達の要望を受けたファーストプランが完成したとの連絡を受け、事務所を再訪した。
ファーストプランの見積もり額は、予算をややオーバーしていた。
オーバーしているのに、私達が重要だと伝えた断熱材については、グラスウールだった。
グラスウールも今は高性能なものがあるけれど、セルロースファイバーや羊毛などもっと高品質な素材を私達は期待していたのだ…。
「ここの地域はそんなに冬は寒くないですし、大丈夫ですよ」
と、建築家には断熱へのこだわりを一蹴されてしまった。
「そんなことよりも…」と、部屋の広さに匹敵する広々とした土間や斜めの壁など、プランにはデザインについてこだわるべきポイントがたくさん盛り込まれており、建築家の説明もそれに終始していた。
ウーン…
こちらの要望を伝えても、建築家が提案するデザイン重視で、その方針に従うかたちになってしまうのかなぁ…。
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