見積もりが出た!やっぱり予算オーバー
設計士Gさんとの3回目の打ち合わせの日。
この日はGさんから見積もりが提示されることになっていた。
子供の用事などなんやかんやと予定が詰まっており、この日打ち合わせができる時間は1時間半。
いつものように私達の狭いアパートの一室での打ち合わせだ。
Gさんと私達の子供達が仲良く家の中を元気に走り回って遊んでいる。
ドタバタであるが、サクサクと進めなければ…。
設計士のGさんはいつにも増して神妙な面持ちだった。
「見積もりは、厳しい内容になっています」
「…でしょうね…」
何となく予算オーバーな気はしていた。
色々な方の体験談を拝見していると、最初は予算オーバーで、その後に減額調整して、、というのが大概だったからだ。
しかし、Gさんなら何とか予算内に収めてくれるのではないかという期待があったのも事実。その期待が今、夢破れようとしている…。
おそるおそるGさんからの見積もりを確認すると、経費込みの総額は2300万円!
「………」
エ~ッと、エ~ッと、私達がお伝えしていた予算は1800万円です…。
…ということは、エ~ッと、エ~ッと、その差は500万円!
間違いじゃないよね?
要望を全て詰め込んでいただいたうえでの見積もりだったので、覚悟はしていたが、あらためて理想と現実のギャップを大痛感。。。
Gさんが、見積もりの項目一つひとつについて説明をしてくれた。
あらゆる細かい項目が1円単位で並んでいる、まさに明朗会計だ。
そして、当然ながら減額するための妥協策を決めていった。
この日の1時間半の打ち合わせで、妥協(取りやめた)したものは大まかに言うと下記の項目だ。
●リビング南側の大きい窓以外はトリプル樹脂サッシのYKK430シリーズからグレードを下げて330シリーズに
●シャッター雨戸は無し
●トイレの窓は無し
●オシャレだと思って階段や吹き抜け部分の手すりにはアクリル板の使用を希望していたが、無し(通常の手すりにする)
●吹き抜けのキャットウォークは無し
●トイレのすぐ横が洗面所なので、トイレ内の手洗い場は無し
●同上の理由で、トイレのタオル掛けは無し
●2階のトイレのグレードを下げる
●室内の引き戸(といってもトイレのドア等計3か所しかない)は、一番低コストのものにする
●外壁は漆喰やそとん壁を希望していたが、もっと安価なものに変更する。
Gさんいわく、外壁を塗る左官職人さんの手配が難航しており、左官工事が割高になりそうだという。そんなわけで、内壁も漆喰等の塗りではなくクロスに変更する。
●断熱等性能等級4以上とか耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上とかを証明する申請もしない
トイレのタオル掛けなんて、数千円の減額にしかならないのだが、とにかく「チリ積もヤマとな」(塵も積もれば山となる)である。現段階で思いつく限りの妥協点を洗い出した。
そして、機能性重視の私達にとって最も強く要望していた住み心地に関わる断熱材セルロースファイバーも、あきらめなければならない可能性が出てきた。
残念だが、コストには大きく影響する項目だ。
こちらは、ウレタンフォームと高性能グラスウールにした場合のコストをあらためて算出してもらうことにし、検討していくことにした。
これら諸々の変更点を踏まえ、再度Gさんに見積もりを出してもらうようお願いした。
一方で、工事に向けての手配を進めているGさんだが、基礎工事を行う業者が忙しくて着工が2か月も先になりそうとのこと。
この時点で既に当初計画より2か月の遅延が決定。
人手不足とは聞いていたが、職人さんの手配の調整は厳しいようだ。
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